野外救急法講習

Wilderness Medicine Training Center
野外救急法
受講者募集中
WMTCとは

Wilderness Medicine Training Center(WMTC)は、世界50ヵ国に広がる、野外指導者および教育者の国際ネットーワークを持つ、野外救急法プロバイダーです。

  • アメリカワシントン州マザーマに本部を置く。
  • 1997年にポール・ニコライゾ氏によって設立される。
  • ポール・ニコライゾ氏の35年にわたる冒険環境での野外指導と指導者養成の経験に基づき、それまでの救助や応急処置よりも、より野外指導者にふさわしい方法があると考え、WMTCを設立する。
  • 今日の野外指導者に適した教育法、教材、カリキュラムの検証と改良を重ねており、野外救急法のコースの提供や指導者養成、教材、テキスト開発、野外救急用品の販売を行っている。
  • 日本国内では2016年3月に茨城県つくば市において、最初のWMTCコースが岡村泰斗氏のリードインストラクトのもと行われている。
  • 2015年9月〜10月にかけ、WMTC本部で行われたインストラクターコースに参加し、独自にWMTCコースを開催できるライセンスインストラクターの資格と、それらのコースの主催団体となることのできるライセンスオーガニゼイションの資格を岡村泰斗氏が代表を務めるbackcountry classroom Inc.が取得する。
  • 同団体は同年、国際的な野外教育指導者養成を行い、その資格の必須条件としてWFRが義務づけられているWilderness Education Association:WEAのコースを国内で提供するWilderness Education Association Japan:WEAJと、連携協定を締結し、WEAの質の高い指導陣で、野外救急法コースの国内提供を行っている。
野外装備の進化、活動の多様化、アクセスルートの整備等に伴って、傷病時にすぐに救急車や救助を要請できない携帯電話圏外のエリア、救急車が来られないエリア、救急車や救助隊が到着するまでに長時間を要するエリア、救急車が来られないエリア等で活動を実施している場合があります。
私たち野外教育指導者は、活動するフィールドの特性に合わせた安全管理を十分に行い、そのことに対する説明責任を果たさなければなりません。参加者の傷病を適切に予防し、傷病発生時には適切に対応できるように、野外環境に対応した救急法を身につけ、リスクマネジメントすることが求められます。
WMTC資格
  • WMTCでは野外救急法の実践ガイドライン(SOP)に基づき、Wilderness First Aid:WFA、Wildernss Advance First Aid:WAFA、Wilderness First Responder:WFRを提供しています。
  • WMTCのコースは北米のその他の野外救急法プロバイダー、保険業界、ガイド業界に認められています。
  • WMTCのクオリティは、そのコース、教材、指導法、コースタイプ、指導者を見ていただければすぐに理解できます。
  • WMTCは野外救急法のプロバイダーでは唯一、スタンダードコースとハイブリッドコースの2つのタイプのコースを提供し、生徒のさまざまなニーズに応えています。
  • WMTCの資格は、その種類に関わらず3年を上限として有効期限がある
  • 修了者は有効期限前に資格を更新しなければならない。
正しいコースの選択
  • 日本国内でも受講者のニーズに応えるようできるかぎり多くのタイプのコースを開催しています。
  • それぞれのコースの特徴をよく理解し、みなさまが必要とする資格のタイプ(WFA、WAFA、WFR、更新)と、コースのタイプ(スタンダードコース、ハイブリッドコース)を選択してください。
資格タイプ
  • Wilderness First Aid(WFA):レスキューと通信が可能であり、8時間以内にレスキューが到着する、主として日帰りの野外指導で用いる野外救急法。
  • Wilderness Advance First Aid(WAFA):レスキューと通信が可能であり、12時間以内にレスキューが到着する、主として数日間の野外指導で用いる野外救急法。
  • Wilderness First Responder(WFR):レスキューと通信ができず、12時間以内にレスキューが到着しない可能性のある、主として数日間の野外指導で用いる野外救急法。
コースタイプ
  • スタンダードコースはレクチャー、スキルラボ、シミュレーション、ケーススタディが含まれる包括的なコースで、すべて実地研修で行う
  • このコースは、はじめて野外救急法を受講する生徒や、事前学習の時間が十分にない生徒にとって適している
  • ハイブリッドコースはデジタルハンドブックや、ホームページの情報を用いて、事前に学習し、オンラインテストに合格した生徒のみが、実地での実践コースに参加することができる
  • PCか専用のテストのサイトにアクセスする必要があり、もし、自己学習を望み、PCの使用に慣れており、スタンダードコースに参加する時間のとれない人にむいている
  • アウェアネスコースは、半日〜2日の野外救急法の体験コース
  • 傷病者評価システムに基づき、スポンサーのニーズに応じたカリキュラムを提供する
  • 野外救急法に興味があるが、資格取得まで必要としない個人、団体に適している
  • 修了者には体験証明書を発行
講習期間
  • スタンダード WFA(3日間),WFR(9日間)
  • ハイブリッド WFA(2日間+オンラインテスト),WFR(5日間+オンラインテスト)

六甲山YMCA

神戸市灘区六甲山町北六甲875


    WFAコース

    救急車が来ることのできる野外指導や、通信手段の確保されている日帰りの野外遠征の指導者を対象に計画されています。全米キャンプ協会や、全米ボーイスカウト連盟で採用されています。コースの内容は、一次救命、外傷、環境(選択制)、脊椎評価、アレルギー反応など、野外でもっとも起こりやすい傷病の評価と処置を中心に行い、現場での傷病者の安定化に焦点を当てています。

    • WMTCのすべてのコースは、シミュレーションやスキルラボなどの実践体験に多くの時間を割り当てている。
    • WMTCは、スタンダードコースと、ハイブリッドコースの2つのタイプのコースを提供する唯一の野外救急法プロバイダーです。
    • 参加者のニーズに合ったコースを選択することができます。
    • WFAコースは、WAFA、WFRの更新のためにも用いられます。
    WFAの3年間有効資格の合格基準
    • BSLロール(BtoS/StoB/FtoB)ができる。
    • レスキューブリージング±マスクができる。
    • プレッシャーバンテージによる止血ができる。
    • 脊椎の安定化・固定(Cカラー)・評価ができる。
    • PASに従い、SOAPノートに記入することができる。
    • 全身検査ができる。
    • ↑ICP、脳震とう、呼吸不全、ボリュームショック、安定・不安定なケガ、日焼け、脱水、熱疲労、熱射病、低ナトリウム症低体温、全身アレルギー反応、溺れを正しく同定、評価できる。
    • 心臓病、喘息、糖尿病などのレッドフラッグの疾病に対して処方薬を処置できる
    • 創の処置ができる。
    • 足首、手首、膝の固定ができる。
    • レクチャー、スキルラボ、シミュレーション、ケーススタディが含まれる包括的なコースです。
    • すべて実地研修で行う3日間のコースです。
    • はじめて野外救急法を受講する生徒や、事前学習の時間が十分にない生徒にとって適しています。
    コースシラバス
    • ハイブリッドコースは、2日間の実地研修に参加する前に、十分な自己学習と、オンラインテストに合格する必要があります。
    • 自己学習は、野外救急法デジタルハンドブックや、WMTCのウェブサイトを参考に行います。
    • もし事前学習に十分に時間をとることができ、実地研修に参加する時間がなく、PCの扱いに慣れていれば、ハイブリッドコースがお勧めです。
    • ハイブリッドコースに登録すると、事前学習とオンラインテスト専用のサイトの情報とパスワードが送られます。
    • どのように事前学習とオンラインテストを進めるかよく理解してください。
    • オンラインテストは、すべての単元で80%以上の正解が必要となります。
    • 3回まで再テスト可能ですが、3回不合格になると、実地研修を受けることができません。十分に注意して、事前学習とオンラインテストを進めてください。
    コースシラバス
    コース専用サイト
    受講動機
    • 頻繁に野外で活動し事故に遭遇する場面があるため備えたかった。
    • 職場(大学)の体験活動時におけるリスクマネジメント。
    • 更新のため。
    • 安全に関する知識・スキルが欲しかった。
    • 野外に携わるものとして、必要な資格だと思ったから。取り直しも兼ねて参加
    • 過去に大きな怪我現場に立ち会った経験から、自分の対応に自信を付けたかったため。
    • 野外で働いてるので、必要な講習だと思ったから。
    • 友人に誘われたこと。野外救急に関する知識・スキルが自分の中で点在しており、体系的に学びたかったから。
    講習会で最もためになったこと
    • 避難レベルの捉え方。
    • 全ての知識・技能がためになりました。また、単に救急法を学ぶのではなく、全ての原因には理由があり、まずはその理由を知ることが、根拠に基づいた適切な対応を生むことにつながるという根本的思考を訓練できたことは、野外救急に留まらない有意義な研修になりました。
    • 救助における優先順次。頭が混乱した際に、システムを利用して救助にあたることの練習ができた点。
    • ほかの救急法(都市救急など)とWFAの関係性。我々は野外の救急の場面で、何をして、何をしないのか。
    • 傷病者のどこから確認していけばいいか、判断できるようになった。
    • BLSの手順と時間的リミットの構成。
    • S/Sxによってどの程度の避難必須状況なのか、都市であっても知っておくべき症状を学べたこと。
    • 実際を想定してのシミュレーション。
    • 解剖学及び生理学の理論。シミュレーションでの自分の精神状態を知ることができた。
    学びや気づき
    • 野外活動の仕事と普段の趣味での山登り。
    • 体験活動を活用できる保育士養成プログラムを展開し、そのプロセスにおいては野外活動を取り入れたいと考えています。実際は都市救急の範囲になろうかと思いますが、WFAが、①まずはそれらのプログラムを開催するにあたっての大学への信頼感につながります。②そして、救急搬送に時間を要する場合等の時、適切な対処を行うことができます。 また、③趣味の範囲の野外場面であっても、傷病者に対して一歩踏み出した対応をできます。
    • 仕事の現場、また今後、可能性のあるキャリアにおいて、アクシデントが起こった際に生かしたい。
    • 野外での活動の諸々の場面。
    • 仕事で。
    • 活かす機会が全くなければよいが、知識と技術は確立・維持・向上していき、勤務先での事故事件やプライベートでのアウトドア活動時など。
    • 怪我・疾病のS/Sxを理解することがそれらの怪我を防ぐ知識にも繋がっている。まずはそこから始め、救急法の学びを深めていきたい。
    • 野外での指導、プライベートでのアウトドア活動。
    • 自身の企画するキャンプやそのスタッフへの知識・スキルの共有。また、「野外で飲み起こること」に限定しない内容だったので、特に熱中症等は予防して未然に防ぎたい。
    受講しての感想
    • 頭にインプットしたものが、実際に冷静的確に行動に移せないことがもどかしいかった。
    • まずは、インストラクターのお二人に感謝します。密度の濃い講習を受けることができたと満足しています。特に野外のみならず医学、解剖学まで通ずる知識・技能にはただただ感嘆しました。また、受講者の皆様も、何らかの野外ビジネスに携わる方々であり、様々な刺激をいただきました。学び合うことができたことを嬉しく思います。再掲しますが、多くの知識・技能を学ぶことができました。また、指導者となる立場の覚悟や責任についても改めて考えさせられました。野外救急に留まらず、人生の糧となった講習会であり、参加してよかったと心から思います。あっという間の3日間でした。
    • インストラクターはもちろんのこと、他の受講者と経験や知識を共有することができ、とても有意義な3日間でした。 自分の成長につながる様な講習だったと感じます。
    • とにかく、受けてよかったです。講習内で扱われた、医学や解剖学などの知識を深く理解するとともに、知見をさらに広めてみたいなとも思いました。 WFAで習ったことを生かす場面をなるべく作らないというのはまず大前提にあったうえで、でもこの講習で得た考え方や、マインドセットの経験(ロジックに、かつスピーディーに正確に)をこれからの自分の多方面に生かせたら、と思います。
    • 今まで野外活動を指導してきて、この知識がないまま野外に連れて行っていたと思うと怖いと思った。野外で活動する人たちにとっては必須の資格(知識)だと思う。
    • 内容の濃い時間を過ごせて、受講前より格段に意識が変わり、新しい知識と技術を得られた。
    • 目から鱗が出るような知識や野外ならではのアイデアに触れることができた。上記でも記載したように「救急法」だけでなく、プログラム進行や計画、防止にも繋がる機会だった。
    • 新しい知識を取り入れて、これからの野外での活動が有意義になるなと 思いました。 また、他の野外で活動されてる方の話も聞けるので刺激を受けた3日間でした。
    • 理論と実践がちょうどいいバランスで設計されていたため、習った知識をすぐに使ってみることができて本当に良かった。講義内容は「なんで?」と思ったことが次々と解消されていて、質問する時間もあったため、自分の中で納得しながら進めることができた。
    • 野外で活動する者がそれぞれ学び備えたら、容易に救急車がこない場所で救える命が増えると思います。自分のために、お互いのためにトライしてみてください。
    • 遊びからビジネスまで野外で活動する全ての皆様にお勧めします。万が一のとき、親として、友人として、催行者として、適切に行動できることで人命や会社の責任を守ることができます。私は今まで「こうなったらこうする」というマニュアル化された対処のことしか頭にありませんでしたが、この講習会では「なぜこうなるのか」という原因、「こうなるとは具体的にどのようなことか」という症状、「なぜこうするのか」という根拠、といったことを体系的に学ぶことができます。 また、実践と講師のフィードバックを通した学習ですので、知識・技能の理解度が圧倒的に高いことも特徴だと思います。濃密で目からウロコの講習会です。必要なリスクマネジメントとしてぜひご検討ください。
    • WFAの知識が身につく事により、自信の増加及び今後の成長へのモチベーションにつながると思います。
    • たいへん内容の濃い講習でした。スキル・知識・考え方、それら全てを組み合わせたうえでの実技の時間が素晴らしく、勉強になりました。
    • がんばってください。
    • 都市救急とは似て非なるもので個人の立場やフィールドにマッチするしないはあるが、間口を覗いてみて知る意味も価値もあると考えます。
    • 受講した後と前では怪我に対する視点と価値観が変わります。絶対損はしません
    • 受けて損は無い講習だと思います。 野外で活動されてる方、是非受けてください
    • シミュレーションですら、救助役は心拍が上がって頭は混乱しました。でも、講義でのまなびがあって、落ち着いてフローチャートを読み解いていくことで、少し「対処できるかも?」という自信にはなるので、そういう場面に遭遇しても「頭と体は動かせる」準備はできたと思います。大げさではなく、自分の企画や、怪我・事故に関して見える景色がすこーし変わって、新しい自分にアップデートできたと思います。 雰囲気もいいし、わかりやすいのでおすすめです。

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