Youth Leadership Adventure

Youth Leadership Adventureは、リーダーシップスキルの習得とともに、在学中の活動実績や修了証、資格取得を通じて、進学や将来のキャリア形成につなげることができます。グローバルに認知されるリーダーシップや環境倫理の修了証、救急法資格を取得でき、国内外の大学や選抜プログラムの出願時にも高く評価されます。

21世紀を生きる私たちにとって、環境に配慮して行動することは当然の責任です。環境倫理を学ぶことは、持続可能な未来を支えるリーダーとしての視野と行動力を磨く機会になります。また、どのような活動でも安全の確保は欠かせません。救急法を習得することは、メンバーの安心を守り、状況に応じて的確に判断し行動できるリーダーとしての力を高めます。

探究型の教育カリキュラムのもと、主に野外での生活とグループ活動、トリップを通じて、主体性や協調性、粘り強さ、創造的思考力、自己理解力など、中高校生年代で育むべき非認知能力を総合的に伸ばします。リーダーシップ理論を学び、実際にグループを率いる実践を重ねることで、これらの力を統合的に発揮しながら、多様な状況に対応できる実践的なリーダーシップを養います。

修了証や資格の取得にとどまらず、自然の中での体験や仲間との協働を通じて、自ら考え、行動し、学ぶ力を深めることができます。学びの過程そのものが、将来に生きる確かな成長の糧となります。進学実績や活動ポートフォリオを充実させたい方、グローバル社会で活躍する力を実践的に身につけたい方は、ぜひこの機会をご活用ください。


楽しさと冒険、挑戦と学びの出会い

私たちは、参加者一人ひとりにとって最適な体験を提供することを目指しています。それは、楽しさと学びが融合した、新しいことに挑戦し、学ぶ機会となるようなプログラムです。すべての参加者に素晴らしい冒険が待っています。

挑戦することや未知の環境に一歩踏み出すことは、自信や柔軟性、仲間との信頼を育む原動力となります。こうした体験を通じて生まれる成長は、近年では「冒険教育(Adventure Education)」や「体験学習(Experiential Learning)」といった学問分野としても研究が進められています。このプログラムは、まさにその理念を実践し、挑戦と振り返りを繰り返しながら、リーダーとしての成長を体感できる場です。


年間実施の国内外プログラム

Youth Leadership Adventureは、年間を通して日本国内および海外でプログラムを実施しています。これにより、参加者は異なる文化や環境の中で挑戦しながら、グローバルな視野と実践的なリーダーシップ力を身につけることができます。いつでも新たな冒険と学びの機会に参加できる体制が整っています。

2026年度実施予定

Spring 2026, Rokko

1月10日(土)
受付開始

六甲山系、4泊5日
バックパッキングトリップ

April to July 2026

【計画中】

六甲山系他、1泊×3回、2泊×1回
バックパッキングトリップ
釣り他

Summer 2026, Rokko

【計画中】

六甲山系、4泊5日
バックパッキングトリップ

Summer 2026, Minnesota

【計画中】

ミネソタ州、4泊5日
カヌートリップ
海外研修プログラム14日間内


実践的なリーダーシップスキル

プログラムでは、参加者全員がメンタリングとコーチングのサポートを受けながら、実際にグループを率いる経験を積むことができます。異なる個性とスキルを持つ参加者が集まり、様々な冒険体験にチャレンジするなかで、私たちは批判的思考と問題解決能力を駆使し、全員が共に課題に立ち向かう方法を見つけられるよう支援します。


素晴らしいインストラクター

私たちの指導者には素晴らしい才能があります。それは、若者をそれぞれの道へと導く機会を心から深く大切に思っていることから生まれるものです。彼らはアウトドアも大好きです。ここでは、ディレクター、グループカウンセラー他数名のプロフィールをご覧いただけます。

プログラムや受講者人数により、参加する指導者や人数は異なります。お申し込みのプログラムの指導者については、開催決定後にご案内いたします。

プロフィール

林 健児郎(KEN)

大阪YMCA YMCA総合研究所 YELL研修事業長。日米の大学院で修士課程を修了。 修士(学術)、M.S.Health & Physical Education。指導・環境・安全のグローバルスタンダード資格をそれぞれ認定できる野外教育指導者として、子供キャンプから学校研修、企業研修を数多く企画運営指導。キャンプ・野外教育・環境倫理指導者養成講習、救急法・救急法インストラクター講習、野外救急法講習も実施している。
No Challenge, No Growth.をモットーに、近年はトレイルランニングやウルトラマラソンに挑戦中。しまなみ海道77.7k、淡路島一周156k、兵庫県縦断176k、琵琶湖一周176k、丹後Ultra Marathon 100k、四万十川ウルトラマン100k、65Cannonball Run Rainbow完走他。毎月六甲山全山縦走中。
Wilderness Education Association, Outdoor Educator、Leave No Trace, Level 3 Instructor、MFA MEDIC First Aid🄬 Instructor Trainer、Wilderness Medicine Training Center, WFA Instructor。Wilderness Education Association Japan副代表理事、Leave No Trace Japan理事。
公益社団法人日本キャンプ協会キャンプディレクター1級、中学校・高等学校専修免許状(保健体育)、中学校・高等学校教諭1種免許状(保健体育)、小学校教諭2種免許状。SDGs検定修了、Certified Mental Health First Aider (MHFA-Japan)。


時岳史(Ninja)

神戸生まれ神戸育ちで、生粋の神戸っ子。公益財団法人大阪YMCA職員。野外教育施設「和泉市立青少年の家」勤務。ラーメンと自転車をこよなく愛する男。大学時代はバックパッカーで主に第三世界を経巡り、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山登頂や、ライオン・ゾウなどがたむろするサバンナでの野営を経験。サラリーマンを経て転職し現職の大阪YMCAに入職以来、15年以上キャンプ場の管理運営に携わり、こどもから大人まで野外活動と自然体験の指導に当たっている。YMCA研修事業スタッフ、大阪国際大学非常勤講師、公益社団法人日本キャンプ協会キャンプディレクター2級、Wilderness Medicine Training Center, WFA、MEDIC First Aid,ChildcarePlus。


岡野こころ(Kokoron)

三重県伊勢市出身。旅すること〜遊ぶこと〜食べること〜が大好きな野人!フリーランス(遊び心)。大学時代、自然体験活動の楽しさ、面白さに魅了され、野外教育を専攻。約20年国立青少年教育振興機構に勤務し、山・海・川・里の自然を活用した体験プログラムの企画・運営や指導者養成に携わる。現在は、地元三重県をフィールドに、身近な自然の中での子どもの遊び場づくりや地域の小中学校の体験学習に関わりながら、次世代を担う子どもたちの郷土愛や創造性を育む体験プログラムを展開するとともに、県内の自然体験活動指導者の養成事業等に関わっている。(一社)明和観光商社体験事業スタッフ、YMCA研修事業スタッフ、皇學館大学非常勤講師、高田短期大学非常勤講師。


渡壁美帆(Mixo;みぽ)

広島県福山市出身。福山YMCA国際ビジネス専門学校在学中に、スポーツとキャンプの指導の楽しさに魅了され、広島YMCAに入職。水泳とキャンプで多くの指導経験を積む。フリーランスになり、西日本を中心にさまざまなキャンプや研修に携わり、現在は水泳指導、野外活動指導をおこないながら、器械体操の指導もおこなっている。人と関わることが好きで、自然も好きだが虫は苦手。広島YMCA非常勤スタッフ(水泳、野外活動)、YMCA研修事業スタッフ、公益社団法人日本キャンプ協会キャンプディレクター1級、Leave No Trace, Level 1 Instructor。

綿密に設計されたプログラム

私たちの活動はすべて意図的なものです。リーダーシップ育成の仕組みから、リラックスしてゲームをする時間を設ける方法まで、すべてに意図があります。私たちは、学んだことを基に、適切な責任感を育み、若者が成功できるよう段階的な課題を与えることを信条としています。長年にわたり、チームとしても個人としても、互いに協力し合う集団の作り方を学んできました。コミュニケーションとコラボレーションはどちらも重要であり、その両方を育む機会を積極的に設けています。


生涯の友

誰もが個性豊かで、何か貢献できることがあります。参加者が自分の考えや関心事を共有し、他の人にも同じように受け入れる気持ちを持つとき、繋がりが生まれます。全員が全員と仲良くなれるとは限りませんが、Youth Leadership Adventureで出会った友人たちは特別な存在で、共に過ごした冒険を通して強い絆で結ばれていきます。


信頼できるプロバイダー

大阪YMCAは、1920年に六甲山麓の南郷山で日本初の教育的キャンプを実施して以来、青少年が新しい仲間と出会い、自信や自立心を育てる機会を創り出してきました。現在もキャンプや野外教育プログラムを通じて、体験的な学びの場を数多く展開しています。Youth Leadership Adventureは、その伝統を受け継ぎながら、若者を野外へと導くYMCAの新しい挑戦のひとつです。


よくある質問

Q. 指導者はどのようなトレーニングを受けていますか?

私たちのスタッフは、青少年との豊富な経験を持つ経験豊富な野外教育者です。救急法・野外救急法と児童虐待防止に関する専門的な訓練を受けており、Youth Leadership Adventureカリキュラム、あらゆる場面でのリーダーシップ育成方法、行動管理に関する5~7日間の厳しい研修を受けています。

Q. グループの規模はどのくらいですか?

Youth Leadership Adventureの重要な要素は、少人数制のグループです。通常は4~8名の参加者と1~2名のグループカウンセラーで構成されます。

Q. 出発前に特別なスキルや知識は必要でしょうか?

いいえ。参加者にアウトドア経験は必要ありません。到着前に体調を整え、運動をしっかりしておけば良いです。

Q. 特別な装備を購入する必要がありますか?

いいえ。アウトドア活動に必要な装備はすべてこちらでご用意いたします。気候や活動に合わせた個人の衣類、靴をご準備ください。詳細はプログラム毎の持ち物リストをご覧ください。


取得できる修了証や資格

A.全日程に参加しプログラムを満足に修了すると以下を取得できます。取得費用はすべて参加費に含まれます。

  • Youth Leadership Adventure 活動証明書, 大阪YMCA
  • Outdoor Leadership Experience 修了証, Wilderness Education Association
  • Leave No Trace Workshop 修了証, Leave No Trace
  • チャイルドケアプラス™(小児救急法)資格, HSI/MFA MEDIC First Aid🄬
    全年齢CPR,AED,その他の応急手当 (有効期間2年)

Wilderness Education Association(WEA)は、1977年に設立された世界的な非営利団体で、野外教育指導者の養成と国際的基準の確立を目的としています。50カ国以上の加盟団体を通じて、安全で質の高い野外体験を提供するための専門知識とスキルを教えるカリキュラムを開発しています。その主なプログラムであるOutdoor Leadership Experienceでは、野外での体験を通じてリーダーシップ技能、問題解決力、チームワーク、環境保護意識を身につけます。この修了証は進学や社会でのリーダーシップを証明する重要な価値となり、グローバルに活躍するための強力なアピールポイントです。

Wilderness Education Association
Wilderness Education Association Japan

※YMCA総合研究所YELL研修事業は、地域社会から国際社会で活躍できるチェンジメーカーの育成に向けて、Wilderness Education Association Japan(WEAJ)団体会員として、野外指導者養成講習を開催しています。


Leave No Traceは1980年代にアメリカで誕生し、現在では世界96カ国以上で採用される、環境インパクトを最小限に抑えながらアウトドアを楽しむための環境倫理プログラムです。7つの原則を基にした分かりやすく実践的な行動基準を提供し、参加者は地球環境の持続可能性に貢献するための知識やスキルを学びます。Youth Leadership Adventureでは、プログラム全体を通してこれらの原則を実践的に体験しながら学び、Workshopこの修了証の取得を目指します。この修了証は進学や社会でチェンジメーカーを目指す高校生にとって非常に価値ある証明となります。

Leave No Trace
Leave No Trace Japan

※YMCA総合研究所YELL研修事業は、持続可能な地球環境の実現に向けて、Leave No trace Japan Educational 団体会員として年間を通じてLeave No Trace指導者養成講習を開催しています。


HSI/MFA MEDIC First Aid🄬は1976年にアメリカで創設され、世界140か国以上で普及する民間の救急法プログラムです。国連関連組織や世界安全機構(WSO)などの公的機関からも認証されており、誰もが実践的な救命技術を学べます。救急法の習得は、安全な社会づくりに欠かせない基盤です。日本ではMFA JAPANが訓練プログラムを行っています。Youth Leadership Adventureでは、小児を中心に全年齢のCPR、AED、窒息、止血、その他の応急手当を習得できる、チャイルドケアプラス™を実施し救急法資格取得を目指します。救急法資格を持ちことは、緊急時に命を守る自信とスキルを身につけるだけでなく、地域社会全体の安全向上に貢献することを意味します。この資格は進学や就職の強力なアピールとなり、将来にわたり社会で必要とされる重要な力を示す証明となります。

HSI, Pediatric First Aid | CPR AED
MFA JAPAN

※YMCA総合研究所YELL研修事業は、安全な地域社会の実現に向け、MFA MEDIC First Aid🄬トレーニングセンターとして年間を通じて救急法講習を開催しています。


参加要件

私たちの最優先事項は、すべての参加者の健康と幸せ、そしてポジティブで充実した体験と学びを提供することです。「安全かつ効果的にプログラムに参加するために必ず満たすべき基本条件」を定めています。これはすべてのプログラムに適用されます。また、バックパッキングなど、トリップ毎に追加の基準を設けています。特定の基準を満たせない場合は、お問合せください。プログラムの根本的な性質を変えない場合、参加者自身や他の参加者、カウンセラーの安全を脅かせない、または運営上過度の財政的または管理上の負担をかけない限り、合理的な対応をとれる場合があります。参加者の健康状態、医療、アクセシビリティに関するご質問は、お申し込み前にお気軽にお問合せください。特定のプログラムに受け入れることができない場合、他のプログラムに受け入れることができる場合があります。

「安全かつ効果的にプログラムに参加するために必ず満たすべき基本条件」

一般的事項

  • 自らの意思で参加を希望する。
  • 口頭および/または視覚的な指示を理解できる。
  • 緊急時において、日本語で基本的な安全に関する指示を理解できる。
  • 個人的な苦痛、ケガ、または援助の必要性を伝えることができる。
  • 水分補給、栄養補給、トイレの使用、衣服の着用など、基本的なセルフケアと衛生を自身で整えることができる。
  • 環境や動植物、設備に関連するリスクについて説明を受け、理解し、指示に従うことができる。
  • 少なくとも1日間は自然環境の肉体的、精神的厳しさに適応できる。
  • 不整地でも補助なしで歩行できる。
  • グループのタスクや責任に貢献する能力と意欲がある。
  • 自分自身とグループにとって身体的、精神的に安全な環境を維持し、貢献できる。
  • 自然環境を尊重し、Leave No Traceの原則を順守できる。
  • 自立して行動し、集団の一員として活動することができる。
  • 飲酒や喫煙はしない。
  • (治療中の方;事前にご相談ください)医療従事者/親/保護者が定めた投薬と治療計画を順守できる。

バックパッキングトリップ

  • 少なくとも12kg程度の重さのバックパックを背負って、必要に応じて休憩を取りながら3〜4時間、山道をハイキングできること。

プログラム修了後

Youth Leadership Adventure修了者は、アシスタント・グループカウンセラーやアシスタント・プログラムリーダーなどとして、他のYouth Leadership Adventureに参加いただけます。リーダーシップや環境倫理の研鑽を深めながら、新たな参加者を支え、ともにプログラムの成長と発展に貢献することができます。参加できるプログラムや費用については、お問合せ下さい。


奨学金制度

経済的に参加が難しいユースを積極的に支援することを目的に、Youth Leadership Adventure Scholarship Programを設定しています。参加費の免除や割引を提供する経済的支援制度で、申請書と所得証明に基づく審査と面接を行っています。

  • Gold Scholarship:参加費全額免除
  • Silver Scholarship:参加費50%免

奨学生選考プロセス

1

書類選考

申請条件を満たしているかを確認させていただきます。

2

結果連絡

メールにて結果をご連絡いたします。

3

面接

オンライン面接で、参加動機や終了後のビジョン等を伺います。

4

結果連絡

メールにて結果をご連絡いたします。

5

決定

ご参加の支援を開始いたします。

※奨学金制度の適応有無はプログラム毎に異なります。詳細は各プログラムでご確認ください。


Scholarship Program支援企業

Youth Leadership Adventureプログラムの趣旨に賛同し、次代を担う若者の育成活動に支援・協力をいただいています。温かいご支援のおかげで、経済的なハードルを越え、より多くの若者が本プログラムに参加し、リーダーシップやチャレンジ精神を育む機会を得ています。


ユースを対象にした新たなリーダーシップ育成プログラムであるYouth Leadership Adventure(YLA)は、大阪YMCA VISION150が掲げる「『出会い』と『語らい』をデザインする」という理念を、体験的に具現化する場です。

YLAにおける「出会い」とは、まず多様な背景や価値観をもつ仲間、自然、そして自分自身との出会いを意味します。国内外で展開されるプログラムの中で、参加者は環境や文化の異なる人々と協働しながら課題に挑み、自分の考えを広げる機会を得ます。また、野外での共同生活やバックパッキングトリップ、リーダーシップ実践などを通して、これまで触れたことのない世界や価値観に出会うことで、個としての成長と他者理解を同時に深めていきます。

一方で「語らい」は、単なる会話や意見交換を超えた、内省と共有による学びの営みです。YLAでは、毎日の「CIRCLE(サークル)」や「SOLO TIME(静思の時間)」などの振り返りの場を設け、感じたことや考えたことを仲間と語り合い、自分の言葉で表現する機会を大切にしています。こうした対話を通じて、他者の考えに耳を傾け、自分の価値観を再構築しながら、共に学び合う関係が築かれます。

このように、YLAは「出会い」と「語らい」を戦略的にプログラム設計に組み込み、若者が自然・人・社会とつながりながら、持続可能な未来を担うリーダーへと成長していくための実践的な教育環境を提供しています。それはまさに、VISION150の掲げる“出会いを創造し、語らいから未来をデザインするYMCA”の理念を、次世代育成の現場で具現化する取り組みといえます。