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LEAVE NO TRACE
ワークショップ/指導者養成
受講者募集中

LEAVE NO TRACEとは
転載:Leave No Trace Japan ホームページ

環境に与えるインパクトを最小限にしてアウトドアを楽しむためのプログラムで、すべてのテクニックが7つの原則を基にしており、誰にでも分かりやすく楽しく実践することができます。世界90ヶ国以上のアウトドアレクリエーションにおける行動基準として普及しています。

ミッション

環境に対するインパクトを最小限にした責任あるアウトドアの楽しみ方の教育と普及を通じ、将来にわたり全ての人が楽しむことのできる健全な自然環境を維持します。

アクション
  1. アウトドアを訪れる人がLNTを簡単に学ぶことができるようにします(教育)
  2. アウトドアで活動するときにLNTがすぐに目に付くようにします(環境)
  3. アウトドア活動を提供する指導者、施設がLNTを正しく伝えられるようにします(指導者)
  4. LNTのアクションに関連する団体と連携します(連携)
ゴール
  1. LNTを全ての子供に
  2. LNTを全ての公園に
  3. LNTを全てのアウトドア指導者に
  4. アウトドアを楽しむ全ての人がLNTを行動に
ヒストリー
  • 1960年代アウトドア レクリエーションによる深刻な自然破壊が起こり、連邦森林局でミニマムインパクトの概念が生まれました。
  • 1970年代連邦国立公園局 、土地管理局、魚類野生動物局がミニマムインパクト運動に加わりました。
  • 1980年代連邦森林局による”No Trace”運動が全米国立公園に普及しました。
  • 1990年代連邦森林局と全米野外指導者学校(NOLS)が、LNTのトレーニングプログラムを開発しました。
  • 1994年Leave No Traceが独立した組織として設立しました。
  • 1999年LNT7原則が発表されました。
  • 2003年Leave No Trace Center for Outdoor Ethics(通称LNTセンター)に改名し、世界中の野外団体や自然公園がLNTを採用するようになりました。

教育体系

  • リーブノートレイスの教育体系は、Level3インストラクター、Level2インストラクター、Level1インストラクター、ワークショップの4段階に分かれています。
  • Level1インストラクターは、リーブノートレイスを魅力的なワークショップを通じて指導する能力を身につけるカリキュラムで、7原則の基本的な概念や体験学習法を理解する2日間のコースです。野外指導を行う、インストラクター、ガイド、施設職員、教師などを対象に計画されています。ワークショップは、リーブノートレイスに関する、1日以内の体験会です。一般のアウトドアユーザーや市民がリーブノートレイスを楽しく体験できるよう計画されています。
  • Level2インストラクターは、Level1インストラクターを開催するための能力を身につけるカリキュラムで、リーブノートレイスの様々な技術と指導法を包括的に学習する5日間のコースです。主として、キャンプディレクターやガイドのエデュケーターなど、専従の管理者、教育者を対象に計画されています。
LEAVE NO TRACE7原則
原則1事前の計画と準備

・行き先のルールや注意することを知ろう
・悪天候や緊急時に備えよう
・ピークシーズンや混雑する時間帯を避けよう
・できるかぎり少人数のグループで活動しよう
・できる限りゴミが少なくなるようにパッキングしよう
・標識に頼らずに地図とコンパスを使おう

原則2影響の少ない場所での活動

・指定地、岩、砂、雪、乾いた草など頑丈な土地の上で活動しよう
・キャンプサイトは水辺から60m以上離れたところに見つけよう
・よいキャンプサイトは作るのではなく見つけよう
よく使われている場所では
・指定のトレイルやテントサイトを利用しよう
・トレイルがドロドロでも真ん中を歩こう
・キャンプサイトは植生が少ない場所にできる限り小さく設営しよう
ほとんど使われていない場所では
・人が入っていないところではキャンプサイトや歩行を分散させよう
・インパクトが始まりかけた場所は避けよう

原則3ゴミの適切な処理

・すべてのゴミや食べかすを持ち帰ろう
・キャンプサイトや休憩場所を離れる時にゴミを確認しよう
・トイレは水辺、テントサイト、トレイルから60m離れたところに見つけよう
・トイレは20cm程度穴を掘って行い、終わったらしっかり埋めよう
・トイレットペーパーは持ち帰ろう
・食器は水辺から60m離れたところで、必要最小限の天然洗剤で洗おう
・食べかすはこし網で取り除こう

原則4見たものはそのままに

・文化的、歴史的遺跡は触れずに見るだけにしよう
・石、植物等すべての自然物は置いて帰ろう
・外来生物を運んだり、持ち込んだりするのを避けよう
・木で何かを作ったり穴を掘ったりしないようにしよう
・キャンプサイトはもと通りにしてから出発しよう

原則5最小限のたき火の影響

・できる限りストーブを使うようにしよう
・たき火をするときは焚き火台やマウンドファイヤーを使おう
・たき火の大きさは必要最小限にしよう
・薪には手で折れる程度の落ちている枝だけを使おう
・すべての薪が灰になるまで燃やそう
・灰は完全に消火してからバラまこう

原則6野生動物の尊重

・野生動物は遠くから観察しよう
・野生動物にエサをあげないようにしよう
・食べ物に野生動物が近づかないようにしよう
・ペットはいつもつないでおくか、家に置いてこよう
・子育てや巣作りなどをしている野生動物には近づかないようにしよう

原則7他のビジターへの配慮

・他のビジターの体験の質を保とう
・他のビジターとスペースを譲り合おう
・他のビジターとすれ違うときは登りの人を優先しよう
・キャンプや休憩はトレイルから離れて行おう
・自然を静かに楽しもう

主張講習対応
  • 6名以上のグループで受講を希望され、講習が可能なフィールドを準備いただける場合は受託型の講習として出張実施します。六甲山YMCAをフィールドとしてお選びいただくことも可能です。詳しくはお問い合わせください。
六甲山YMCA

神戸市灘区六甲山町北六甲875


    Level1インストラクターコース

    アウトドアユーザーに対して、アウトドアを楽しむうえで重要な環境に対する理解と行動方法を伝えるLEAVE NO TRACEの役割を担う指導者を目指す方のコースです。

    level1インストラクターコースは、アウトドアの最前線に立つ指導者、管理者のために適した資格です。日常的な野外指導を通じて、LNTを伝える役割を担います。

    受講対象者
    • アウトドアガイド、アウトドアセンタースタッフ、学校教員、キャンプカウンセラーなど。

    参加条件

    • 条件はありませんが、ある程度のアウトドア経験やキャンプ経験がある人の方が、LNTを現実的に理解することができます。
    講習形式
    • 集合講習
    カリキュラム
    • 最低16時間以上、うち10時間以上を野外実習で行う。1泊のキャンプを推奨する。
    • トレーナーとマスターエデュケーターの役割と機能の理解。
    • LNT7原則の理解。
    • LNTの教授法(SPEC)の理解。
    • 最低1回以上のLNTのティーチング。
    • アウェアネスワークショップの開催の仕方。
    • LNTJの役割と機能の理解及びウェブ情報の紹介。
    教材
    • LNTが公式に出版する教材やゲームを中心に、大阪YMCAが作成した教材を用います。
    資格

    以下の基準を満たす場合、受講者はLevel 1インストラクター資格を取得することが可能です。

    1. 全てのカリキュラを消化した場合
    2. LNTのスキルを適切に実践できる場合
    3. LNTの考え方を適切に人に伝えることができる場合
    4. LNTの原則に基づいた行動ができる場合
    資格登録
    • LEAV NO TRACE JAPANへ入会し年会費を納入する必要があります。
    • 個人スタンダードメンバー(5,000円/年)または団体スタンダードメンバー(15,000円/年)以上をお選びください。
    資格の維持
    • 資格継続には、1年毎に年会費の納入が必要です。
    受講動機
    • 前々からLNTのコンセプト、内容に非常に興味がありました。教員になり、まだまだ自分自身が学ばなくてはならない身にも関わらず教えることが中心の生活になり、学びの場を求めていました。コロナ禍で現場に出ることも少なくなり、何とか刺激を受けたいと思い、受講を決めました。
    • 環境学習のスキルを手に入れることと、その考え方を自分の所属する組織の中で広げていくため。
    • 自身のスキルアップのため。
    • 学生への指導、教育プログラムへの反映。
    • 役場の指示。
    • LNTについて知りたかったため。
    • 将来学童で自然体験活動を基としたいから。
    • 役場の紹介。
    • 自分の気になっている環境教育や野外活動への知識を深めるため。
    • キャンプインストラクター講習会に参加し、ワークショップを体験してもっと勉強して見たいと思ったため。
    講習で学んだこと
    • 自然にインパクトを与える様々な要因.。学習のピラミッドにおける“ティーチング”の効果の大きさ。
    • 環境を意識したキャンプの手法とその伝え方やティーチングの手法やその組み立て方、フィールドやアクティビティへの視点の向け方とエビデンスの重要性と自分自身の今のスキルの熟達度合い。
    • LNTのミッションの伝え方。
    • ①自然とアウトドアを楽しむ人間との調和や共存を学びました。LNTは、環境保全をミッションとしながらもルールではなく基準とする考え方等、自然を享受させていただく者の持続性にも配慮されていました。今後は、身につけた知識・技能をもって「行動」として環境保全に努めようと思います。また、アウトドアを楽しんだり自然を活用する際には、自然に感謝しトレードオフの心をもって、それに見合うアウトカムを得るように心がけます。②多様な人との学び合いにより、知識・技能、視点、考え方、教授法等々、LNTに限らない多様な学習成果を得ることができました。
    • 自然環境への接し方や配慮。
    • ティーチング論。
    • 原則の全て人の前に立つ気構え。
    • キャンプ場での自然を守るための動き。
    • LNTの原則や、指導者としての姿勢、指導する上での考え方等。
    • キャンプ、アウトドア活動がどれだけ環境にインパクトを与えているか、人に対して何かを教え方や伝え方。
    学びや気づき
    • プライベートでの野外活動。学生引率での野外活動。
    • 自分のフィールドで事業展開する際の指導方法や所属する組織内での経営理念に近い方向性を指し示すための指針として(SDGsをどのように実践してくか模索していたので)またアウェアネスワークショップの開催(組織内外問わず内部の人材育成としてや新しくアウトドアをしようとしている家族、宿泊学習の引率をする教員やきょういんを目指している学生向けに)。
    • 仕事、そして育児、登山や野遊び。
    • 公私問わず自然と関わるとき全般に活用できます。また、これまでは自身の素養とするのみでしたが、トレーナー講習を経てからは、LNTを他者に伝えることもできそうです。特に将来、保育者・教育者となる学生に対してLNTの知識・技能を伝えることは、そこから更に児童に広がることを意味しますので、環境に対する私なりの貢献方法かと思います。
    • キャンプ場を利用される、キャンパーや登山者にアドバイスしたいです。
    • 今後の会社としてのLNTへの取り組みの可能性が広がった。社員教育やユーザーへ環境啓発活動などにLNTの力を借りられればと思っています。
    • ゴミの処理の仕方など。
    • 直近だと大学の卒業論文や、今後の環境教育や野外活動。今後の進路にも活かしていきたい。
    • 先日会社で新人勉強会を任せていただき、一方的に説明するのではなく、実践の(みんなに考えてもらう)議会を設けるなど工夫して勉強会を進めることができた。
    受講しての感想
    • 志の高い皆さんと一緒に、多くの考えを共有できて非常に良かったです。また、お二人の講師のクオリティの高さ、人間性のすばらしさを実感しました。LNTに関することとは別に、「指導者養成」「事業運営」という部分で講師から学ばせていただいたことが非常に多くあります。参加することができて、本当に良かったと思っております。心から感謝いたします。ありがとうございました。
    • 久々に中身の濃い講習会に参加したなというのが正直な感想です。適度なラーニングソーンの入りっぱなしの2日間でした。いろんな参加者からいろんな手法のワークショップの実践パターンを見ることができたので、視野が広がった気がします。(対象によっては考えていかないとならないですが)あくまでの行動基準であるという事からティーチングのパターンがたくさんできるなと思っています。アウトプットするのにはーどるが高くないのがいいなと受講後に改めて思いました。
    • 職業、年齢、理由等、多様な人たちと同じ課題に取り組むことができた2日間は、とても充実していました。多様性があるからこその多くの知識・技能や、新しい発見を得られました。また、2名の先生方が参加者の主体性を尊重しつつも、LNT Trainerとして抑えるべきポイントは的確にご指導いただけました。質の高い先生方あってのプログラムだったと思います。トレーナー講習を受講することで、LNTをより身近に感じることができました。ルールではなく基準としての考え方に大変共感が持てましたし、何より先生方のLNTや環境保全に対する真摯な姿勢と普及への熱意に感銘しました。受講して本当に良かったと思っています。ありがとうございました。
    • これまで、自身が行ってきたアウトドアの行為は、先人の教えや殆どが我流でしたが、LNTトレーナー研修で今一度、自然環境への接し方が良い意味で変わったように感じます。
    • ティーチング論が主な内容であったため、もう少し知識やスキルを身につけたい気持ちがあった。講師は素晴らしく、ティーチング論は勉強になった。
    • 自分が知らない知識を知ることができたのでとてもよかった。
    • LNTの原作を学べたのはもちろん大きく、参加者や指導者の多様な人柄にふれたことも大きな経験となりました。また、自分の足りないところや出来ていることも教えてもらい、今後の勉強に役立てていきたいと思いました。
    • キャンプに対する考え方や見方がいい意味で変わりました。最初は難しいイメージがありましたが、工夫できることは無限にあるので非常に勉強になりました。
    受講生からの推薦メッセージ
    • 環境問題に興味を持っているアウトドアユーザーであれば、必ず満足できます(学びがあります)。
    • ルールではなく「行動基準」だという事がさまざまな情報をフレキシブルに取り入れさせてくれます。「こうしないだめだ!」ではなく「これを意識して実践すればいいよ」と言ってもらえるような講習会です。受講後は自分の道が広がりました。また、エビデンスに基づいた考え方なので、アウトプットする際に自然に説得力もでます。さらに学びたいと思わせてくれるコースです。
    • ぜひ積極的に受講して、大いに悩み考え、共にトレーナーとして環境を守りながら活動しましょう。
    • Level1インストラクターコースは、参加者同士のティーチングと振り返りにより知識・技能を修得していく能動的な学習プログラムです。講師からの一方的な講義ではなく、自らが思考し体験的に学ぶことになりますので、受講後にはきっと多くの学習成果を得られていることと思います。それらは、単なるLNTの知識・技能に限らず、社会人として広く役立つものばかりですので、自身の成長のためにも受講されることをお勧めします。
    • 自然環境への接し方や配慮が学べ、尚且つ、ティーチングで自己や相互啓発できる研修会なので、興味ある方は是非とも参加して頂きたいと思います。
    • 自分を大きく成長させるきっかけになります。受講して、ぜひ一生懸命取り組んでみてください。
    • 自分が考えていることが全てではなく、違う考え方を知ることができる良い機会です。活動を通して経験値になることばかりです。

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